このページは、広報まつもとに掲載されたコーナー「福祉ひろばからこんにちは」のバックナンバーを掲載しています。-New-
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平成10年8月15日号 福祉ひろばからこんにちは①

身近な福祉づくりの核

「福祉ひろば」をご存じでしょうか。市では福祉ひろばをそれぞれの地域福祉の拠点となる施設とし、身近な地域から「福祉のまちづくり」を進めていこうと考え、市内の29地区に順次設置しています。
最初の福祉ひろばは、平成7年4月に誕生し、現在18の福祉ひろばがそれぞれの地区で特色を生かした活動を進めています。
しかし、未設置の地区もあり、すべての市民の皆さんが福祉ひろばを身近に感じているわけではありません。
そこで、市では今年3月に各地区の福祉ひろばで実際に活動されている方々と職員の手による冊子「福祉ひろばふれあいレポート」をまとめました。
今回から始まるこの「福祉ひろばからこんにちは」のコーナーでは、福祉ひろばとは何なのか、各地区でどんな活動がされているのか等について、参加者の感想を交えながら紹介してまいります。
ご意見・ご質問、また冊子「福祉ひろばふれあいレポート」に対するお問合せ等がございましたら、高齢者福祉課までお寄せください。

平成110年9月15日号 福祉ひろばからこんにちは②

福祉は暮らしの中に

ホームヘルパーなどの福祉サービスを利用するのに抵抗感があったり、世間体が気になるといった方々がいらっしゃいます。何かひと昔前の話として感じる方もおいででしょうが、現実に根強く残る問題です。こうした問題の根っこには「福祉はほどこし」とする考え方が残っています。
これまで福祉は「困っている人に対する特別なサービス」として考えられてきました。しかし、これからはこの考え方を変えていく必要があるのです。
福祉ひろばは、地域の実情に合わせながら「福祉を特別視しないための取り組み」を行っています。「福祉を語る集い」等の学習会や、茶のみ話の中から福祉について一緒に考える場を広げています。福祉を「暮らしの質を高めていくための地域づくり」と捉え、自分の問題であると気がついて自ら地域の福祉づくりに参加する人の輪が少しずつ広がっていきます。

平成10年10月15日号 福祉ひろばからこんにちは③

広がる支え合いの輪
-配食ボランティア活動から-

地域の皆さんの協力による「ボランティア参加型訪問給食サービス」では利用者とのふれあいを通じて、安否確認や孤独感の解消も図られています。
配食ボランティアの活動は一定時間を拘束されるという大きな負担を伴う活動で、ボランティアの皆さんの協力で成り立っています。最近はこの活動を通じ地域の支え合いの輪も広がってきています
『福祉ひろばふれあいレポート』の中で島立の丸山和子さんは「若い方達も参加し、共に協力し助け合いながら配食ボランティアをする事で新しい仲間ができ、地域ボランティアの輪が少しずつ広がっていく事を大変嬉しく思います」
と書かれています。ゴミ出しや買い物の支援等地域での暮らしは実に多くの方々の支え合いによって成り立っており、配食ボランティアの活動その中の一つです。このように地域の中で支えあいの輪が広がっていくことは素敵なことですね。

平成10年11月15日号 福祉ひろばからこんにちは④

隣近所の見守りと交流を
-配食ボランティアの活動から②-

「ボランティア参加型訪問給食サービス」で、配食時に利用者との交流や安否確認が図られていることは前回(10/15号)のこのコーナーでお知らせしましたが、この実例を「福祉ひろばふれあいレポート」の中から紹介します。
里山辺地区の井口和美さんは、配食中のボランティア仲間から利用者のAさんが腰痛で動けず昨日から何も食べていないと連絡を受け、身内のいないAさんの入院手続き、入院中の世話や留守宅の掃除とペットの世話等、ボランティア仲間と一緒にAさんを支えてきました。この経験から「ただ配食するだけではなく、手助けを必要とされたとき応えられるよう我々ボランティア仲間で頑張りたいと思っています」と井口さんは語っています。
高齢者の皆さんは、もしもの時の不安を抱えながら暮らしています。配食ボランティアの活動や、隣近所の日頃の見守りや交流が安心して暮らせる地域をつくります。
なお、訪問給食サービスは10月末から岡田地区でも始まり、実施は市内の8地区に広がっています。

平成10年12月15日号 福祉ひろばからこんにちは⑤

主人公は地域のみなさん
-推進協が核となり福祉づくり-

現在開設の18地区福祉ひろばでは、各地区のみなさんが主体となってその地域の特色を生かした活動が進められています。身近な地域の福祉づくりはそこに暮らす人々が主人公で、市はそれを支援していく立場にあり、福祉ひろばはサービス提供型や収容型というこれまでの福祉施設と異なり、自治型・創造型の施設としての性格をもっています。
この福祉ひろばは事業を地域で進める核となっているのが「地区福祉ひろば事業推進協議会」(以下「推進協」)です。推進協は、各地区の社会福祉協議会を母体とする住民組織で地区の様々な立場の人が参加しています。
11月27日には、18地区の推進協の会長が集まり「福祉ひろば事業推進協議会」が初めて開かれ、事業の現状と課題について意見交換が行われました。
各地区からは「福祉に関心を持つ人の輪が広がってきた」「地域でできることからやってみよう、という意識が出てきた」といった現状が報告され、地区の意欲的な取り組みが成果をあげていることを確認できました。

平成11年1月15日号 福祉ひろばからこんにちは⑥

地域に暮らす仲間どうし
-本郷「ハーネスの会」の活動から-

本郷地区の福祉ひろばで活動する「ハーネスの会」は、視覚障害者のため、本などを朗読して音訳することを活動の軸としています。そして、音訳活動を越えた学習や交流支え合いを大切にしていこうと活動の幅を広げています。
「ハーネスの会」会員の丸山訓代さんは、「福祉ひろばふれあいレポート」の中で、「大勢の人たちと交流することによって、私の社会に対する窓がたいへん広くなってきました。今までは、家にとじこもりがちで家族に多大な負担をかけていました。限られた小人数のボランティアの方が遠くからバスで通ってきて私の用を足してくださっていましたが、最近は地域の方が送迎の手助けやガイドヘルプ等でお世話くださり有り難く思っています。(中略)身近な所に、いろいろな面の支援ネットワークがあるということは、いざという時に心強く、安心して生活することができます」と語っています。障害を持つ人も、持たない人も共に地域で暮らす仲間としての意識を大切にしながら、人に対する心づかいや支え合いの輪を広げていきたいと思います。

平成11年2月15日号 福祉ひろばからこんにちは⑦

自然体の国際交流
-デビットさんとハーネスの会の出会い-

イギリスの青年デビット・ハタウェイさんが、赤十字の国際交流が縁で来日、松本を訪れました。デビットさんは9歳のときに失明し、全盲というハンデキャップをもつことから日本の視覚障害者との交流を希望し、前回のこのコーナーで紹介した本郷地区福祉ひろばの「ハーネスの会」の皆さんとの交流が実現しました。
デビットさんは、お抹茶を飲み、漬物をかじったり、すき焼きを前日に特訓した箸を使って食べるなど日本文化に強い好奇心を示しました。また、ハーネスの会会員で俳人の関根チカ子さんが「小春日や異国の友とお茶の会」と詠んだ句にも興味を示し、意味を尋ねながらワープロに入力するデビットさんの何に対しても前向きに挑戦する姿勢はとても感動的でした。
慣れない英語と日本語での交流会でしたが、参加者の心は国境も障害も越えたところで響き合う素晴らしいものでこれからもこんな自然体の交流が福祉ひろばでできればいいなと思うなか、デビットさんは、将来日本で英語を教えたいという希望もって帰国しました。

平成11年3月15日号 福祉ひろばからこんにちは⑧

歌で地域とのつながりを
~福祉ひろばの歌から広がる地域づくり~

♪ 春の両島 桜吹雪
  咲いた 五月に 柳のみどり
  ここは温もり 心のひろば
  さあさ みんなで手をつなぎ
  めざせ 福祉は 日本一
『鎌田地区福祉ひろばの歌』の歌声が元気に響いています。『西部唱歌をうたおう会』は、この歌を地区に広げ、仲間づくりを進める活動に取り組んでいます。福祉ひろばの活動に参加したことがきっかけで、活動は地域とのつながりの強いものに変わってきました。会員の小林公子さんは、「歌で地域とのつながりができたことで、今までの受け止め型仲良しグループの発想から抜け出し、回りをみながら自分たちで学習を作っていくという仲間の関係がサークルの中に生まれつつあることを感じています」(福祉ひろばふれあいレポート)といっています。これからも地区の中で歌い継がれていくことを期待しています。

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平成11年4月15日号 福祉ひろばからこんにちは⑨

介護保険を寸劇で学ぶ
~介護保険を自分の問題として~

平成12年4月から始まる介護保険制度に対する期待と不安が広がっています。福祉ひろばではできるだけ分かりやすく、自分の問題として介護保険を考えられるように、寸劇を取り入れた学習会が開かれています。
寸劇には、町会長、民生委員、保健補導員はじめ地区の皆さんと、在宅介護支援センター、市の地区担当ケースワーカー、保健婦、公民館、福祉ひろばの関係職員等おなじみの顔が大勢出演します。おばあさん役のAさんは最初出演を渋っていたのですが、いざ本番となると自分でメイクをほどこし、アドリブをたっぷり効かせた堂々の名演技で驚きました。会場の雰囲気はどこも大変賑やかです。
寸劇の終わった後には質問が数多く出され、介護保険に対する関心の高さがうかがえます。参加者からは「寸劇で介護保険の内容を具体的に理解することができた」「保険料を払うのだから、さらに学習していきたい」「保険の対象にならない部分を地域で考え合いたい」といった感想が寄せられています。

平成11年5月15日号 福祉ひろばからこんにちは⑩

介護保険を寸劇で学ぶ②
~介護保険を地域の問題として~ 

岡田地区で開かれた、寸劇を取り入れた介護保険の学習会に100人を超える地区住民の皆さん集まりました。
この学習会の特色は、介護保険制度の仕組みや利用方法について学習することと、介護保険を地域の問題として考えてみようと「岡田地区の福祉を語る集い」として行われたことです。
「介護保険をまずみんなに知ってもらおう」「介護保険で地域がどう変わり、地区として取り組むことは何か考えあおう」といった意見が準備会でも出され、介護保険の導入は地域にとっても大きな課題であることが確認されました。
寸劇の台本は、町会長、民生委員、保健補導員等の地区の皆さん全員で研究しあい、「より分かりやすく」「問題点を明確に」という思いを込めて熱演しました。その甲斐あって、参加者の皆さんから地域福祉に対する前向きな意見が数多く出されました。介護保険制度が始まると、地区住民相互の見守りや支え合いがさらに大切になると考えられています。この日の集いで「地域の連携」が介護保険でも問われていることを参加者全員で学習しました。

平成11年6月15日号 福祉ひろばからこんにちは⑪

地域の福祉力は松本の宝!
~民生委員と福祉ひろば~

「助け合いの精神」と「住民自治の気風」が育む「地域の福祉力」の大きさが松本の福祉の特色です。
松本の福祉は今日まで公的なサービスだけでなく、私的な「地域の福祉力」によって支えられてきました。中でも各地区民生委員の皆さんによる献身的な活動が、「地域の福祉力」を大きくしてきました。
民生委員の皆さんは、困っている人の相談に始まり、場合により食事の手配、病院の手続きといったことまで幅広く親身になって活動してきました。しかし、民生委員の活動はプライバシーを守る必要性から人目につかず地道に行われ、活動の実態はあまり知られていませんでした。
介護保険制度が始まると、地域の見守りや支え合いはこれまで以上に重要になると考えられています。そこで、福祉ひろばでは、民生委員の皆さんが活動しやすいように、また、福祉の問題を「民生委員任せ」にしないため、地域の連携や協力の体制づくりを進めています。「地域の福祉力」という松本の宝を大切にし、さらにパワーアップしていくことが福祉ひろばの使命だと考えます。

平成11年7月15日号 福祉ひろばからこんにちは⑫

介護保険の次は地域福祉
~福祉ひろば開設5周年記念講演から~

平成7年度に5地区で始まった福祉ひろばは開設から5周年を迎えました。これを記念して6月26日に厚生省老人福祉計画課の山崎課長を迎えて講演会を開きました。
演題は「介護保険と高齢者ケアの将来展望」でした。介護保険に対する関心の高さを反映し、参加者から沢山の質問が出され会場は熱気に包まれました。講師の山崎課長は厚生省が介護保険の検討を始めた平成7年当時から介護保険制度づくりの中核として活躍されています。介護保険のねらいや制度の仕組み、残された課題等のお話は、実際の体験を踏まえたもので、大変わかりやすいものでした。
講演の中で山崎課長は、「介護保険だけで福祉が十分に行われるわけでなく、厚生省では地域福祉を介護保険の次のテーマとして検討を始めています」「本当の地域福祉とは市全体ではなく、人口1万人以下の地域がまとまりをもち住民の皆さんが中心になって福祉を担っていくことであると考えます」「松本市の福祉ひろば事業は、時代を先取りした取り組みであり、国の来年度予算に福祉ひろば的事業を取り入れていきたい」と話されました。

平成11年8月15日号 福祉ひろばからこんにちは⑬

コムハウスと寿地区の交流
~コムハウス夏まつりは大盛況~

7月24日、寿豊丘にある「コムハウス」(障害者社会就労センター)の夏まつりに地元寿地区の皆さんが大勢参加して交流の輪を広げました。コムハウスは、多くの市民の皆さんが美術展やコンサート等を通じて資金づくりを進め、今年の4月に誕生したばかりの施設です。
このような施設は、過去において障害者に対する理解不足からか、地元からあまり歓迎されない傾向がありました。しかし、障害者福祉の運動や施設等の地道な活動から、現在では住民の側から夏祭り等の施設の行事に参加しようというように徐々に住民意識が変わり始めました。今やコムハウスは地域に一員となっています。
夏まつりへの参加を前に、寿地区では公民館、福祉ひろば社協寿支会の呼びかけで、障害者福祉への理解を深めるための学習会を開きました。また、参加者の皆さんは露店で販売するマスコットの製作やバザー物品の収集等で連日集まって準備を進め、当日に備えてきました。
地区住民の皆さんは、コムハウスと交流できたことを大変喜んでいました。寿地区とコムハウスの素晴らしい関係が記されたようです。

平成11年9月15日号 福祉ひろばからこんにちは⑭

介護者の心の支えを
~庄内地区の介護者の集いから~

「自分だけでなく、同じような介護をしている人たちがいることを知って気持ちが楽になった」「皆さんのお話を聞いて少し元気になった」「この次も是非参加したい」
庄内地区福祉ひろばで開かれている『介護者の集い』に参加した皆さんからこれらの感想が寄せられています。庄内地区では、福祉ひろば事業推進協議会、社会福祉協議会、民生委員協議会、寿在宅介護支援センター等が連携し、今年の3月から毎月定期的に「介護者の集い」を開いています。この集いは地区内で暮らす介護者を対象にして、介護に伴う共通の悩みを出し合いながら介護ストレスの解消を図っていく場として大きな役割を果たしているようです。
庄内地区では、民生委員や町会長らが中心となってチラシを作成したり、介護者のお宅を一件ずつ訪問する等、参加の呼びかけに力を入れてきました。また、8月24日の集いでは少し趣向を変え、初めての方でも気軽に参加できるようミニ講演や軽体操を取り入れる等の工夫もしています。こうした関係者の努力が実り、新たな参加者が少しずつ加わり30人を越える集いとなりました。地区の中に介護者を支援するネットワークづくりも広がっています。

平成11年110月15日号 福祉ひろばからこんにちは⑮

誰もが住みやすい地域づくりを
~本郷地区の福祉を考える集いから~

「地区にある音声機付信号機の音が鳴らなくなってしまった。故障かと思って交番へ問い合わせたところ、近所からうるさいという苦情が寄せられたため、警察でとりあえず音を切ってあるということだ」本郷地区の福祉を考える集いに参加した視覚障害者からこんな話が出されました。
この話に対し、「音がうるさいことは理解できるが、目が不自由な方にとって道路を渡ることが命懸けなのだから、音に対してもう少し理解してもいいのではないか」、「今は青の間ずっと音が鳴っているのだが、うるさければ最初と最後に短い音の合図だけでもあれば障害者は助かるのだが」、「皆が我慢でき、障害をもつひとも聞き取れる程度に音量を下げるよう周囲の人と話し合えないか」といった意見が出されました。障害者も高齢者も誰もが住みやすい地域づくりを進めていくためには、こうした具体的な問題を皆で考え合うことが大切だと改めて感じました。
今、この信号機の音は復活していますが、音声機付信号機の設置箇所はまだ少なく、増やしていく必要があります。それと同時に障害者へ気軽に声を掛け、横断の誘導ができるよう、皆で心のバリアをなくしていきたいものですね。

平成11年11月15日号 福祉ひろばからこんにちは⑯

身近な町会で健康寿命の増進
~里山辺地区の出張ふれあい健康教室~

里山辺地区では地区内を6つのブロックの分け、各ブロックごとに2ヶ月に1度町内公民館への「出張ふれあい健康教室」を開いています。町会長や町内公民館長が率先して参加を呼びかけ、福祉ひろばまでいかれなかった高齢者も含め各会場には20~40名ほどの方々が参加しています。
健康に対する関心の高まりに伴い、健康でいる期間をできるだけ長く保ち、楽しい人生を送る「健康寿命」という考え方が注目されています。そして、最近では、「これまでの病気に対する早期発見、早期治療という二次予防を越え食事に気をつけたり、運動したりといった普段の生活習慣を見直す一次予防に力を入れていくことが大切だ」と考え方も変わってきました。しかし、長年の生活習慣を変えていくことはかなり大変なことですので、身近な地域に住む仲間と一緒に健康づくりを考え、お互いに誘い合って散歩するといった日ごろの活動が大切になります。身近な町会で開かれる「出張ふれあい健康教室」は、そのために必要なきっかけづくりや仲間づくりを進めていく場としても大きな意義をもちます。保健補導員の皆さんの献身的な努力にも支えられた里山辺地区の取り組みは、地域における保健予防活動として大変優れた実践だと思います。

平成11年12月15日号 福祉ひろばからこんにちは⑰

福祉意識を育む地域の交流会
~島内小学校の児童と高齢者の交流~

地域の教育力が弱くなるなか、学校と地域の関係が問い直されています。島内地区福祉ひろばでは、島内小学校3年1組の子どもと地区のお年寄りが月一回のペースで半年前から賑やかに交流を続けています。11月の交流会ではお手玉づくりを一緒に楽しみました。初めて針と糸を手にした子どもたちは、お年寄りに糸を通すことから手ほどきを受け真剣に取り組んでいました。
お年寄りとの交流会は子どもたちの希望から実現したものです。子どもたちは交流会の来る日が待ちどおしく、次の交流会に向けプレゼントの用意をしたり、休み時間を返上して歌の練習をしているようです。高齢者も子どもたちに会える日を心待ちにしています。
お年寄りの「交流会は子どもの頃から自然に福祉意識を身に付ける訓練の場としてとてもよい機会となっている」という感想や、子どもの「おばあちゃんの手はしわしわだけど、とっても温かかった」といった感想から、子どもたちは学校で体験できないことを地域の交流会で豊かに学んでいる様子が伝わってきます。次回のクリスマス交流会でも、楽しくはしゃいだ子どもの歓声とお年寄りの笑い声が福祉ひろばいっぱいに響き渡るに違いありません。

平成12年1月15日号 福祉ひろばからこんにちは⑱

おいしくご飯を食べられますか
~今井地区福祉ひろばの口腔ケア講習会~

歯と口の健康は、高齢になっても健康を維持していくための重要なポイントです。「しっかり噛むこと」は、だ液の分泌を高めて消化を助け、肥満を防ぎ、脳を刺激してボケを防止します。また、「口の中を清潔に保つこと」は、肺炎や歯槽膿漏の予防に効果があります。
わが国では昭和50年頃から50歳代で歯を失う人が急増し80歳で自分の歯を20本以上保つための「8020運動」が昭和62年に始まりました。この運動を通じて歯と口の中の健康に対する認識は格段に向上しましたが、「固いものが食べられなくなった」「飲み込む力が弱くなった」「入れ歯が合わずよく噛めなくなった」という高齢者の多くは、気にはなっていてもそのまま放置しているのが現実です。
昨年の末、今井地区福祉ひろばで市民健康課の歯科衛生士の指導による「口腔ケア講習会」が開かれました。顔の筋肉を動かして口腔器官の衰えを予防する「健口体操」をはじめ歯磨きやよく噛むことの大切さを学びました。参加者から「歯ぐきや頬の内側を磨く歯磨き方法をさっそく試してみたい」「口の中を見ながらの具体的なアドバイスがためになった」という感想が寄せられ、自分自身の歯と口の中の健康を見つめ直すよい機会となったようです。

平成12年2月15日号 福祉ひろばからこんにちは⑲

広がる町会の福祉づくりの輪
~ボランティアと町会福祉の推進~

「地域づくりとしての福祉」という新しい発想を大切にした「町会福祉」の輪が急速に広がりつつあります。
「町会福祉」とは、町会の住民が自ら参加・協力する定期的なお茶飲み会や、近隣の見守り・支え合いといった毎日の暮らしに密着した福祉づくりのことです。
島立地区では、現在8町会で独自の福祉づくり活動に取り組んでいますが、先日、ボランティアという立場から「町会福祉」を考えることを目的にボランティア部会主催の講演会が開かれ85名の皆さんが参加しました。
講師の手塚英男さん(全長野県ボランティア活動振興センター運営委員)は「松本の町会福祉は県外からも注目されている」「町会でのボランティアグループが集まり情報交換を行う等、地区のネットワークづくりを進めたらどうか」と話されました。
講演後の話し合いでは、「自分の住む町会の福祉づくりに積極的に関わっていきたい」「町会単位で活動するときの連絡協議会として地区ボランティア部会の新たな役割を期待したい」といった意見が出されました。
介護保険時代の新たな福祉づくりが始まるなか、福祉ひろばは町会福祉の推進を支援していきたいと考えます。

平成12年3月15日号 福祉ひろばからこんにちは⑳

ひろばを支える会の発足
~福祉ひろば活動の継続と広がり~

福祉ひろばができて地域はどう変わったのでしょうか。和田地区の福祉ひろば事業推進協議会(推進協)では、①地区や町会の関係団体が連携し協力する体制ができた ②福祉や地域づくりに対する関心が高まった ③団体に所属していない人もいきいきと輝ける活動の場が生まれた ④町会を越えて交流の幅ができた ⑤保育園や小学校との交流が広がった ⑥福祉の関連情報が増えた と実感しています。地区関係者の熱意と努力により福祉ひろばの活動は地域の福祉づくりを着実に進めています。
2月末、和田地区に「ひろばを支える会」が誕生しました。支える会は福祉ひろばの活動をさらに盛り上げ、質の高い地域福祉づくりを目的に、交代後の推進協役員が経験を生かしながら側面から支援するボランティア的な活動を目指します。連合町会長、公民館長、民生委員総務、老人クラブ会長が呼びかけ人となり、主旨に賛同する有志の皆さん20人ほどが集まって発足しました。
会員である丸山房人前推進協会長は「支える会はあまり前面に出ず、現役の役員をサポートする気持ちで気張らずに活動していきたい」と抱負を語っています。市内初となる支える会の活動が注目されます。

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平成12年5月15日号 福祉ひろばからこんにちは21

地域に密着した専門機能の強化
~地区型支援センターの福祉ひろば内設置~

4月1日、全国一斉に介護保険制度が開始されました。市では同日に「地区型在宅介護支援センター」を第三、庄内、島内、和田、笹賀、岡田の6地区の福祉ひろば内に設置しました。これにより在宅介護支援センターは、既存の基幹型と地域型を加え市内13か所となり、これまで以上に地域に密着した活動をめざしていきます。
介護保険制度では、福祉ニーズの情報が介護支援専門員等に分散化し地域での状況把握が難しくなります。地区型支援センターでは、民生委員や相談協力員等と連携し、福祉ニーズや生活実態の把握に努めていきます。そして、実態を把握することから介護保険サービスの質を確保するとともに、介護保険だけでなく、地域でのちょっとした助け合いや見守り活動の調整や支援を行います。
また、介護者の集いやふれあい健康教室等の福祉ひろば事業へ積極的に参画しながら地域福祉や介護予防の推進を図っていきます。地区型支援センターの職員は訪問介護員の資格をもつことから、緊急時の対応も予定しています。この支援センターが福祉ひろばに併設されたことにより、福祉ひろばの介護等に関する機能が強化されました。今後、地域と連携を深め、活発な取り組みが期待されます。

平成12年5月15日号 福祉ひろばからこんにちは22

地域の福祉拠点への期待

入山辺地区福祉ひろばが4月にオープンしました。入山辺地区は高齢化率が31.6%(4月1日現在)と市内で2番目に高く、福祉ひろばの設置が待ち望まれてきました。地区では開設に向けて既設の福祉ひろばを見学したり、学習会を開くなどの準備を進めてきました。入山辺地区事業推進協議会では、施設を一度見ていただこうと考え、4月10日から26日まで半日単位の「町会別見学説明会」を開催し、連日大勢の参加者で賑わいました。町会長や民生委員、ボランティアの皆さんが熱心に参加を呼びかけ、町会の役員が車で送迎した町会もありました。
参加者から「ビデオや職員の話から、福祉ひろばの幅広い活動が分かった」「近くに住んでいても話す機会が少ない人と話ができてよかった」「皆でやったレクリエーションが楽しかったので、近くのひとり暮らしの仲間を誘ってまた来たい」「カラオケ仲間がほしいのでサークル活動へとつなげていきたい」といった感想が寄せられました。
福祉ひろばには地域の大きな期待が集まっていますが、地域住民の参加がなければただの「ハコ」で終わってしまいます。福祉ひろばは、自分のできることや悩みを持ち寄る「地域福祉づくりの拠点」なのです。

平成12年6月15日号 福祉ひろばからこんにちは23

既存施設を利用した福祉づくり
~大きく動きだした松南地区の活動~

介護保険制度の開始に伴い、介護保険ではカバーできない地域の見守りや支え合い、介護予防、心のケア等「地域福祉」の推進がさらに重要となってきています。本市では5年前から「地区福祉ひろば事業」を中心に地域福祉の推進に取り組み、市民の皆さんによって活発な活動が進められてきました。そして、この4月から29地区のすべてで事業を開始するまでに発展してきました。このうち施設が未整備の中央、白板、安原、松南、中山の5地区では、既存の施設を利用して福祉ひろば事業を立ち上げました。
松南地区の福祉ひろばは、総合社会福祉センター5階の社会福祉協議会事務室内に担当職員を配置しています。開設後初の事業となった5月12日の「ピンポン・ボーリング大会」は南部児童センターを利用し、19日の「ふれあい健康教室」は南部保健センター、そして、22日のなつかしの映画を上映した「ビデオ鑑賞会は」は、南部老人福祉センターの空き時間を利用して開きました。
松南地区では、福祉ひろばができるまでの間、創意と工夫を凝らして地域福祉を盛り上げようと考えています。とはいえ、「いつでも自由に使えるおらが地区のひろばが早くほしい!」という本音も聞こえてきます。

平成12年7月15日号 福祉ひろばからこんにちは24

ひろばで男どうしのお付き合い
~男性だけのふれあい健康教室~

「女衆が大勢いると圧倒されちゃってね、男だけだと気軽でいいよ、これからも是非続けてほしいね」
第三地区福祉ひろばで初めて男性を対象とした「ふれあい健康教室」が開かれ、こんな感想が聞かれました。
男女問わず健康づくりや仲間づくりに対する関心が高まっていますが、福祉ひろばの活動に参加する人は女性が大半を占めています。第三地区では、地区体育協会の会議で「男性がひろばに集まらないのは、女性パワーに圧倒されているからではないか」という意見が出されたのをきっかけに、それなら男性を対象とした「ふれあい健康教室」を開いてみようということになりました。
さっそく地区関係者と市職員が相談し、いつもと少し雰囲気を変えた、ストレッチ体操と囲碁ボールをメインとした男性好みのプログラムを作りました。カラオケの選曲にもこだわってきた努力が実り、当日は23名の参加がありました。このうち13名が初めて教室に参加したという方で、福祉ひろばに来るのも初めてという方も3名いました。茶話会の席ではゲームの興奮そのままに話が盛り上がり、教室は今後毎月開かれることになりました。

平成12年8月15日号 福祉ひろばからこんにちは25

ひろばをみんなで支えます
~寿地区・縁の下の住民パワー~

「いつも自分たちが楽しませてもらってるからね、福祉ひろばへの恩返しだと思って作業しているよ」
寿地区では毎月「一斉清掃デー」がつくられ、福祉ひろばの利用者20名ほどが集まって作業に汗を流しています。作業は花壇の手入れや倉庫の整理、窓拭きなど普段手の届きにくい部分を中心に行われています。清掃デーに参加する皆さんは、義理や立場で仕方なく集まるのではなく、自分たちが利用する福祉ひろばへの感謝と誰もが気持ちよく利用できるように、という願いから自主的に集まっています。清掃デーは、今年の4月に福祉」ひろばを応援する仲間が集まって開かれた「福祉ひろばをよりよくする会」の話し合いで決まったものです。
また、寿地区は紙製の大きな鯉のぼりや特設ステージを作るなど「手づくり」を大切にしながら事業を進めていることに特徴があり、事業の準備には一週間ほど前から大勢の皆さんが関わって手際よく準備を進めています。当日の協力に留まらず、準備や清掃などの地味な部分でも「住民参加」にこだわることが寿地区の福祉ひろばの盛り上がりにつながっているようです。

平成12年9月15日号 福祉ひろばからこんにちは26

戦争の悲惨さを語り継ぐ
~島内地区「戦争を語る会」~

あの忌まわしい戦争の終結から55年の歳月が流れました。島内地区では戦争の悲惨さや愚かさを次世代に語り継いでいこうと、8月10日に農業文庫運営委員会と地区福祉ひろば事業推進協議会が共催して「戦争を語る会」を開きました。4回目の今年は若いお母さんや小・中学生の参加が目立ちました。高山庄司さん(元島内公民館長)による南方戦線での体験談の後、5つの分科会で体験や平和への思いを語り合い、会の終わりには当時を偲んで、婦人会の皆さんが用意したすいとんを全員でいただきました。
分科会では戦争を体験した皆さんから「戦争という過ちを絶対に繰り返してはいけない」「戦争中は海軍に憧れたが、戦争はかっこいいものではない」「とにかく食べるものがなくて苦労した、戦争は二度と御免だ」などの反戦メッセージが子どもたちに直接伝えられました。中学生のAさんからは「現在の日本と中国の関係を考えると、戦争の傷痕はまだ残っているんですね」といった感想が出されました。平和で物に不自由しない生活に慣れるなかで反戦への意識が薄れがちですが、戦争の記憶を風化させず次の世代に語り継いでいく努力をしていきたいと思います。

平成12年10月15日号 福祉ひろばからこんにちは27

地域でさりげない支え合いを
~地域の見守り安心ネットワークづくりの課題~

田川地区福祉ひろばで地区町会連合会主催の「地域の支え合い福祉講座」が開かれました。田川地区では市社会福祉協議会の「見守り安心ネットワーク」事業をどう進めていくかが課題となっており、組織づくりだけでは解決できない、基盤となる地域のあり方や住民の意識まで幅広く考えていくことが講座のねらいでした。
グループ討論では「困ったときは助け合うけど、普段はさりげなく見守ることが大切だね」「それならこれまで近隣や町会でやってきたことと同じで、既に支え合いはできていると思うよ」「人によって親切になったりお節介になるのはなぜだろうかね」といった意見が出され、それぞれの体験談を交えた話し合いは大変盛り上がりました。
一見誰にでもできそうでいながら、プライバシーやお節介などの問題があり、地域でのさりげない活動には難しさもあるようです。田川地区では、今後も地域にあったネットワークづくりを目指して学習会を続けていく予定です。

平成12年11月15日号 福祉ひろばからこんにちは28

地区一丸となってひろばまつり

城東地区の福祉ひろばで、10月22日に「第三回ひろば祭り」が開かれ、子どもからお年寄りまで大勢の人々の参加で賑わいました。祭りは世代を越えた住民の交流、福祉づくりへの関心の喚起、福祉ひろばの利用促進等をねらいとする地区が一丸となって取り組んだ成果でした。
城東地区の推進協には、三世代交流、学習・相談、ボランティア養成、地域理解、広報の5つの専門部会があり、他地区にはない特色ある事業がすすめられています。祭りはこの専門部会が中心になって準備を進めてきました。
また、地区の全12町会が綿あめやポップコーン等の模擬店で祭りを盛り上げていることも大きな特色です。城東地区でひろば事業が始まった頃は、各町会単位の活動が中心でしたが、今では地区全体がまとまって祭りに取り組むことが定着してきています。
身近な地域で福祉づくりを進めていくために、町会や地区のまとまりと福祉に対する住民意識の向上が大切です。ひろば祭りは福祉づくりに大きな役割を果たしています

平成12年12月15日号 福祉ひろばからこんにちは29

地道な努力を積み重ねて

里山辺地区の「ひろばまつり」は、町会連合会や公民館等が連携し、10月29日に地区体育館で開かれました。
平成7年に第一号として設置された里山辺の福祉ひろばは当初「どう人を集めるか」が大きな悩みでした。しかし、動員やイベント的に人を集めるのではなく、地に足のついた活動を大切にして、ひろばの理念を確実に地域へ浸透してきました。また、施設での活動に限界があることから町会への出張型事業を積極的に取り組んできました。
こうした地区関係者の地道な努力により、ひろば事業への理解が広がり、人が集まるようになってきました。もし、ひろばを一方的なサービス提供機関と考え、お客さんを集める感覚でひろばの運営を進めていたら、今でも「どう人を集めるか」という悩みが続いていたかもしれません。
「ひろばまつり」には、子どもから高齢者まで200人を超える人々が集まり、牛乳パックの小物入れ作りやダーツゲーム等で交流が行われました。福祉ひろばの輪はさらに広がりつつあることを実感させます。

平成13年1月15日号 福祉ひろばからこんにちは 30

運動不足と運動習慣

運動不足は、高血圧や糖尿病といった生活習慣病を引き起こす原因のひとつです。現代社会では、暮らしの中で自然に体を動かす機会が少なく、運動不足による健康への悪影響が問題となっています。
松南地区では、「ふれあい健康教室」とは別枠で、卓球やボウリング等で体を動かす催しを毎月開いています。12月20日には、芳野町公民館で「年忘れスカットボール大会」が開かれ、100人の皆さんが運動を通じて楽しく交流しました。
ただし、催し物の日だけ体を動かしても運動不足は解消されませんので、地域住民の皆さんがいかに運動を継続し「運動習慣」をつけていくかが課題です。福祉ひろばで取り組むとすれば難しさはありますが、将来的には、地域で誘い合い、刺激し合って運動を継続していく仲間づくりを進めていきたいと考えています。
また、それと同時に、すぐ近くでの買い物にも車を使うことが当たり前な、現代社会のあり方を地域の健康づくりの視点から問い直していきたいと思います。

平成13年2月15日号 福祉ひろばからこんにちは 31

のんびりと、いきいきと

「元気な人たちと一緒に体操するのはついていくのが大変なんだよ、もっと自分たちのペースでやりたいね」
本郷地区福祉ひろばにこうした要望が寄せられ、昨年の5月から体の弱い高齢者の皆さんが集まって「のんびりサロン」が始まりました。城山と岡田の在宅介護支援センターをはじめ元保健婦の住民ボランティアなどの協力を得て毎月3~4回開いています。参加者のなかには、デイサービスを利用する要介護2の方もいます。ゆっくりした自分のペースで体操やゲームなどを楽しみます。誰かに気がねすることなく、のびのびと進められるのが一番の特色です。
参加者の皆さんは、「元気な人と一緒のときは気後れしたけど、ここでは病気のことも気軽に話しができるね」
「皆と一緒にいると体の痛みも忘れられるので、少しの間でもいきいきしていられるの」と話しています。福祉ひろばは健康づくりの場であり、自分らしく生きるためのエネルギーを充電する場となっているようです。

平成13年3月15日号 福祉ひろばからこんにちは 32

元気に「にぎにぎ体操」

笹賀地区福祉ひろばでは、地区の保健補導員さんが毎月交代で参加し「にぎにぎ体操」をリードしています。
笹賀地区の保健補導員会では、昨年2月に開かれた市の研修会で新村地区の実践発表に触れ、にぎにぎ体操を笹賀地区に普及していこうと考えました。早速3月の定例会で体操に使う60個ほどの「にぎにぎ棒」を自分たちの手で作りました。にぎにぎ棒は、重さ250gの玄米がつまった細長いお手玉のようなオモリで、材料となる布や玄米は補導員の活動の中から賄いました。5月頃から本格的な練習を開始し、今でも毎月の定例会で練習を重ねています。福祉ひろばでのにぎにぎ体操は、「ふれあい健康教室」の定番コーナーとして6月から始まりました。
参加者の評判は上々です。補導員の皆さんから「少し恥ずかしかったけど、大勢の皆さんに喜んでもらえて嬉しかった」「補導員の活躍の場ができ、地域の人とのつながりが強まった」などの感想が寄せられています。各町会の敬老会でも実施され、笹賀地区に少しずつ広がっています。

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平成13年4月15日号 福祉ひろばからこんにちは 33

住民参加と福祉ひろば

平成13年度の自治大学校テキスト『特色ある高齢者福祉の推進』に地区福祉ひろばの事例が掲載されました。このテキストは全国から集まった自治体職員が課題研究用に使用するもので、松本市をはじめ全国から4つの自治体の先進的な事例が紹介されています。
福祉ひろばが注目された最大の理由は、松本独自の「住民自治型福祉づくり」の実践にあります。各地区の推進協議会が核となって、福祉ひろばの運営から地域福祉づくりまで熱心に取り組んできた、松本市の“住民パワー”が高く評価されたものです。
こうした住民パワーを生み出し、福祉ひろば事業を成功に導いた背景には、住民自ら参加し、学習し、実践していく公民館活動の蓄積があります。福祉ひろばは、今後も公民館と連携しながら住民の主体性を高め、地域を活性化し、ネットワークづくりを確実に進めていきたいと考えています。福祉ひろばは地域住民の皆様に支えられながら、この4月で7年目を迎えることができました。

平成13年5月15日号 福祉ひろばからこんにちは 34

日頃からの支えあい

中央地区福祉ひろば1周年記念事業として「ひろばまつり」が4月23日に行われました。囲碁、クラフト、カラオケ大会、絵手紙カルタ等の作品展示と共に、福祉ひろば初の試みとしてお昼に非常食を作り、みんなで試食しました。
これは、専用の袋に同量の米と水を入れて密封し、40分間ゆでたものです。少し芯が残ったものもありましたが、美味しくでき上がりました。「いざ、災害が起こったときには、男女関係なく食事を作らなければいけない」「災害は予測できないので、いつ起こっても慌てないように、日頃から町会や隣近所での支えあいを大切にしたい」という声が聞かれました。
今年の冬は、大雪、断水が起こりました。行政に頼るだけでなく、住民自らの手で行う「町会福祉」、見守りネットワークについて、あらためて考えさせられました。何か起きてから「共助」といっても、急にできるものではありません。こうした日頃からの積み重ねが「見守り」「支えあい」を進めていくポイントではないでしょうか。

平成13年6月15日号 福祉ひろばからこんにちは 35

「福祉ひろばに行きましょや」

福祉ひろば企画委員会でのある町会長さんの一言です。
「一人でも多くの人に来てもらおうと思い、町会の人に声掛けをするが、町会長の私が言うと強制しているようで気にかかる。」
町会長さんは、ひろばにきてほしいと、声かけをしているのですが、町会長が声かけするということで、町会の人達が強制されてひろばへ行くのではないかと、心配しているようです。
初めて福祉ひろばへ来られた方に聞いてみると、チラシを見ただけでは、「ずく」を出して行ってみようとは思わないようです。役員をはじめとする、多くの方々の声かけや、「私も行くんだけど、一緒に行かない?」というような、友人からのお誘いで、行ってみようという気になるとのことでした。声かけや、友人からのお誘いが、「ずく」を出す最後のひと押しになっているようです。
皆さんの隣近所を探してみてください。福祉ひろばへ行きたいけれど、一人では行けずに、ひと押しを待っている人がいるかもしれません。

平成13年7月15日号 福祉ひろばからこんにちは 36

仲よく、楽しく利用 本郷地区の5ヶ条

本郷地区は、“福祉ひろばをいきいきと活用するためのアイデア”を次のようにまとめ、仲よく楽しくひろばを使ってもらえるようにしています。
1.笑いましょう。おなかの中から大きな声で
2.手をたたきましょう。どんな話や歌でも手のツボを刺激し手をたたけば自然に楽しくなります
3.お客様にならないで自分たちのひろばだから準備片付けもできることは自分でやりましょう
4.ひろばの中で話したことや聞いたことは、ひろばの中に閉じ込めてドアの外へは持ち出さないでおきましょう
 (プライバシーの保護)
5.福祉ひろばへ来て得られたことを、まわりの人達にお裾分け。自分の隣近所、老人クラブや仲間にも分かち合いましょう
福祉ひろばにとって大切なことがユニークに折り込まれているのではないでしょうか。他の地区にも広がっていくといいですね。

平成13年8月15日号 福祉ひろばからこんにちは 37

一緒に福祉ひろばを支えて!

福祉ひろばでは、ふれあい健康教室やサークルなどが行われていますが、その他に「目立たない活動」があるのをご存じですか。
各地区には、町会長や民生委員、保健補導員、ボランティアなど地区の方々が集まり「ひろばの活動をどうしていこうか」と話し合う事業推進協議会があります。また、松本市29地区の会長さんが集まる「福祉ひろば事業推進会議」もあります。先日、白板ではブロックごとに会議が開かれ、閉じこもりがちな人に参加してもらうにはどうしたらいいか、町会など小単位で活動したらどうか等について活発に意見交換されました。
ひろばは本当に多くの方々に支えられ、いろいろな方の意見を取り入れながら運営されています。いくらよい活動を企画しても、住民の皆さんの参加や協力がなければ始まりません。そこで、「こうしたらどうかな」というアイデアをぜひ教えてください。みんなで一緒に協力してさらによいひろばをつくっていかれたらいいなと思います。なぜならひろばは「皆さんのもの」なのですから。

平成13年9月15日号 福祉ひろばからこんにちは 38

気持ちよく年をとる

内田地区福祉ひろばでは、7月26日に顔の手入れ、化粧について学ぶ「美容講座」が開かれました。
化粧は高齢者の心身回復につながるとして、今では病院や福祉施設などでも取り入れられています。最近では、痴呆の方の表情が良くなったり、精神的に落ち着くなどの効果があることがわかってきています。
ある参加者は、「人から化粧してもらうのは、お嫁さんになった時以来だわ」と、恥ずかしがっていましたが、綺麗に変身した自分に満足そうでした。
そして、「顔ばかり若返るのでなく、心も若くありたいね」と言葉を残して帰られました。
福祉ひろばは、気軽に普段着のままで参加できる場所でですが、鏡の前で身なりを整えて来られる方が多いと感じます。そんな心がけが若さを保つ秘けつにつながっているのではないでしょうか。

平成13年10月15日号 福祉ひろばからこんにちは 39

近頃のわかもの?

「近頃の若者は、何を考えているのかわからない」
「年寄りはうるさい!」
そんな一般的な目で個人を判断していませんか?
田川地区福祉ひろばで、信州大学医療技術短期大学部の学生と一緒に「元気が出る健康勉強会」を開きました。有志で集まった学生が住民と一緒に学ぼうと、健康チェックや転倒予防のための筋肉ストレッチなどのプログラムを考え、準備してきました。
学生は、地域の人と話しをするきっかけに自分たちの勉強していることを活かし、皆さんに役立ててもらおうと考えました。地域の住民は、人に伝える側になる予定の学生に、人に伝えることは知識ではなく「心」だということを学んでほしいと考えています。
参加者は、転倒についての話を真剣に聞き、ストレッチも、伸ばしている筋肉の動きを確かめながら行ったので、いつもより効いている感じがしたようで、満足していました。途中の休憩のとき、世代という垣根を越えて、楽しそうに話す姿が印象的でした。

平成13年11月15日号 福祉ひろばからこんにちは 40

福祉ひろばもスポーツの秋

「○○の秋」といえば、食欲、芸術などいろいろとありますが、各福祉ひろばでは、運動場で走り回る運動会でなく、福祉ひろばならではの運動会が盛んに行われています。各地区の運動会は、勝敗を決める競技種目から、住民の交流を目的とする種目へと移行されつつあります。企画する皆さんも、足が痛くても参加でき、楽しめるプログラムを考えています。
中でも、島内地区は、各町会での出張ふれあい健康教室で、運動会を行っています。20町会のうち、現在7町会で出張が定期的に行われていますが、何年も前から続いている町会では、町会の中の人材を上手く引き出して、独自のプログラムを考え、運営しています。応援合戦、魚釣りなど、中でも一番の人気は、パン食い競争でもらったパンと一緒に飲むお茶のようです。
「ねえさん、もうひと息!」隣近所、顔見知りからの声援と、笑い声が地域の中にこだまします。

平成13年12月15日号 福祉ひろばからこんにちは 41

身近な支え合いを考える

「身近な支え合いってなんだろう」
10月28日に庄内地区で「みんなの福祉を語る集い」が行われ、町会福祉の推進について意見交換をしました。
その中で神田町会から、一人暮らしの高齢者が、困った時にちょっとしたお手伝いをする「安心ネットワークほたるの会」というボランティアグループが今年から活動を始めたという報告がありました。
このグループの特徴は、地域通貨をボランティアの手間代として使用しているところです。
地域通貨とは、本物のお金ではなくその地域だけに通用する疑似通貨です。
無料のボランティアだと、頼む側が遠慮してしまったり、お礼を心配することがありがちです。そこで、気兼ねなく利用できるよう地域通貨を使うことになったそうです。
町内に蛍のような光をともす活動ですが、小さい光から徐々に大きな光へと育っていくことを願っています。

平成14年1月15日号 福祉ひろばからこんにちは 42

手づくり公民館完成

昨年12月、東部地区にある片端・出居番・東町二丁目の3町会で共同の町内公民館が完成しました。それまでは町内公民館がないことから、昔の土蔵を改装して使っていましたが、町会の集まりも何かと不便な状況でした。
新しい公民館は2階建てで広間が2つあり、体操するスペースも充分にあります。町会の皆さんが待ちに待った新公民館が完成し、その初行事として、12月7日に「出張ふれあい健康教室」が行われました。公民館の長机は、浅間温泉の旅館からいただいたものを、町会長さん方がカンナで削り、塗りなおしたそうで、軽くて使い易いように工夫してあります。
ある町会長さんにお聞きしたところ、「新しい町会の拠点ができたので、町会活動も活発になるだろう。最初は身近なお茶飲み会から始めていこうと思う。せっかく町会合同なので、特徴をいかした合同行事もこれから考えたい。」と話してくださいました。さっそく公民館利用の申し込みもあるそうで、町内公民館ができたことにより、住民の皆さんの意識も変わり、新たな地域づくりが芽生えつつあります。

平成14年2月15日号 福祉ひろばからこんにちは 43

気軽によっていらっしゃい

「ひろばで事業をやっている時でないと来てはいけないような気がして…」「行事がないと何となく入りづらくて」
地区の方からこんな声が聞かれます。福祉ひろばは、いつでも、どんな時でも、来てもいい場所なのですが、何もないと来にくいと感じている人が多いようです。
そこで、城北地区福祉ひろばでは毎月2回「何でもありの日」を設けています。その日は、ひろばで一緒に何かやることはしません。自分の思ったとおりに好きなことをしていい日なのです。ある人は手芸、ある人はカラオケなど自分の思いどおりに楽しんでいます。サークルとは違うので、毎回出入りは自由です。
この「何でもありの日」を始めて、数カ月たった時に利用者の中から「みんなでお昼を一緒に食べよう」という話がもちあがり、毎月1回はカレーを皆さんで作って食べるようになりました。一人でお昼を食べるより、賑やかで楽しいと評判もいいようです。
まだまだ寒い日が続いていますが、気軽にひろばへ出かけてみてください。

平成14年3月15日号 福祉ひろばからこんにちは 44

地域で学校週5日制を考える

2月23日に神林地区福祉ひろばで、「福祉を考える集い」が開催されました。
分科会では、町会福祉、ボランティアの他に、今年始めて学校週5日制について話し合われました。週五日制は、子どものゆとりを増やすために今年4月から導入されるもので関心が高く、様々な意見が出されました。PTA役員からは「土曜日が休みになっても、塾やスポーツ教室などへ行かせる親が多いのでは」という現状や、「子どもを一人にせず、地域の協力で皆で遊べるようににしたい」という話題提供がありました。
「親もたまの休みだろうと寝ていてはダメだ、一緒に過ごさないといけない。」
「子ども達が休みに何をやりたいのかが大切だ、大人の考えとはちがうのだから」と、時間いっぱい話し合われました。
これは地域だけで解決できる問題ではありません。学校、家庭、地域が一緒になって、取り組んでいかなければならないと思います。
あと、数週間で新しい制度が始まろうとしてます。

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平成14年4月15日号 福祉ひろばからこんにちは 45

町名の由来

「うちの町会の名前あった!」
第一地区の2月のふれあい健康教室で「旧町名カルタ」を楽しみました。旧町名カルタとは、松本城を取り囲む昔の町会名が読み札に含まれているカルタのことです。絵札には、町名の由来をイメージした絵が手書きで描かれています。
参加した皆さんは、自分の知っている町名が出てくるたびに、真剣になって札を取り合い、町名の由来に耳を傾け、「生まれた街なのに知らないことばかりで、いい勉強になったね」
「絵を見ていたら、子どもの頃を思い出したよ」などと、懐かしそうに話していました。また、「今は旧町名がなくなってちょっぴり寂しい」という声も聞かれました。
普段呼びなれた町名も、古くは松本城が出来た頃にさかのぼるそうです。松本の移り変わりと一緒に何十年、何百年と町名も歳を重ねてきているのですね。
みなさんも旧町名カルタで、タイムスリップして時間旅行を楽しんでみませんか?

平成14年5月15日号 福祉ひろばからこんにちは 46

小さな町の小さな活動

入山辺の福祉ひろばができて2年が経過しました。三城町会では、地元の医師と看護師さんの訪問に合わせ、12月から3月の間、月1回ずつ、美ヶ原分校で「出張ふれあい健康教室」を行っています。三城町会はご存知のとおり美ヶ原高原の玄関口に位置しますが、特に冬季は雪に閉ざされがちです。一日中家の中で過ごすことも少なくないこの時期としては、お互い元気な顔を合わせる貴重な機会にもなっています。お年寄りに限らず、子や孫世代も参加して、とても家庭的な雰囲気の中、歌や体操、ゲームなどをしながらコミュニケーションを広げています。地区の民生委員さんも送迎で一役買っています。
三城町会は皆さんが顔見知り。よその町会ではなかなか難しい見守り・声かけや三世代交流が、そして保健、医療、福祉という分野にとらわれず、連携が自然にできているのも小さな町会ならではかも知れませんね。福祉ひろば事業がスタートして以来、小さな活動が着実に根付いています。
今年の4月から美ヶ原分校が再び開校し、活気がもどりました。「出張ふれあい健康教室」は来冬までしばらく“休校”です。

平成14年6月15日号 福祉ひろばからこんにちは 47

ひろばの活動のおすそ分け

先日、田川地区福祉ひろばとデイサービスセンターとの交流会が持たれました。今回は田川地区福祉ひろばで活動している「いきがいクラブ」が日ごろの活動の“おすそ分け”にと、デイサービスに通って来られる皆さんにタオルをまるめた子犬のつくり方を伝授。何をつくるかから始まって、材料の調達から教え方の意思統一まで、1ヶ月前から準備してきたそうですが、クラブのメンバーみんなが協力してくれたので、とても楽しく準備できたとのことでした。また、交流会が終わった後も、「一緒に誉め合って、一緒に楽しめた」「表情も豊かでいろいろな犬ができたので、楽しかった」「近所の人たちが(デイサービスに)通ってきていたので、交流になった」「施設は今までは遠い存在だったけれど、とても近く感じられた」という感想が聞かれました。
田川地区福祉ひろばでは以前からハンドベルや踊り、絵手紙のサークルが交流を重ねてきました。デイサービスばかりではなく、小学校や障害者の施設との交流を行っているサークルもあります。サークルがそこで活動すること自体、貴重なことですが、田川では一歩進んで自分たちの“おすそ分け”をするように意識して活動しています。福祉ひろばを中心に、地域の中で人も情報も交流している様子がとてもよくわかりました。

平成14年7月15日号 福祉ひろばからこんにちは 48

いつか必要になった時に

この度寿地区福祉ひろばえんぴつの会で「子供たちに伝えたい年寄りからの通信」を発刊しました。
この冊子は、会員の皆さんが約2年かけて自分の貧しかった幼少時代の事を子や孫に伝えようと、苦手な作文を書きためてきたものです。中には、家の手伝いの話、季節行事・風習の話などが載っています。子どもは、子ども同士で日が暮れるまで外を飛び回って遊び、親がいなければ近所で子どもの面倒をみました。高齢者は家の縁側に集まってお茶を飲みました。田植えは近所で集まり一家総出で働きました。昔はこのような地域で人と人との繋がりはごく自然な形で存在していました。そんな思い出話が散りばめられています。
「自分が若かった頃は、親や姑が話す昔話は全てお説教に聞こえた。だから今の人たちが昔話を嫌がるのもわかる。昔は自分もそうだった」とある人が言っていました。若者に押し付けるつもりはない、いつか必要になった時に開いて読んでくれればというのが、えんぴつの会の皆さんの願いです。

平成14年8月15日号 福祉ひろばからこんにちは 49

地区の特色を活かした交流

最近、地区福祉ひろばと小学校や保育園・幼稚園との交流が増えてきました。特に学校は総合学習の中で地域との交流を持とうとしています。福祉ひろばはそのきっかけになっているようです。学校関係だけではなく、老人福祉施設、障害者施設、共同作業所など、交流は多岐にわたっています。平成13年度に活動の中でなんらかの交流を持った地区福祉ひろばは13地区にのぼりました。福祉ひろば活動が始まって7年。地区の特色を活かした交流がさまざまな形で根付いてきています。                        
今年中山で始まった「いきいきサロン」でも小学校との交流が行われました。小学生の提案を地区の人たちが実現させる形になりました。押絵雛を体験する場所、将棋を体験する場所、竹とんぼを作る場所が設けられました。「勉強なんかしなかった」「薪を投げ合って組同士でけんかした」「唐傘に穴をあけられてしまって泣いて帰った」などなど、昔の小学校時代の思い出も語られました。子どもが夢を、大人が体験を語る素敵な交流がまたひとつ始まりました。ここで育った子どもたちは、将来自分たちの子や孫にどのような思い出を語り聞かせてくれるのでしょうか。

平成14年9月15日号 福祉ひろばからこんにちは 50

松本ぼんぼんから見える地区のかたち

田川地区では、地区住民がひとつになることを目的として、「松本ぼんぼん」に毎年参加しています。「田川地区福祉ひろば」ができたのがきっかけで、今年で5回目になりました。
本番に向けた準備は、子どもから高齢者まで地区住民がひとつとなって取り組んでいます。町会長が自分の町会の参加人数をまとめます。看板づくりや連をかざる千羽鶴を折る作業、胸に着けるバラの飾りの用意、1週間の踊りの練習、踊ったあとの懇親会などなど、今年もみんなで行いました。
松本ぼんぼん当日も老若男女、障害の有無、新住民も旧住民も関係なくパワー全開。その後の懇親会には、踊りに参加できなかった人も駆けつけて大盛り上がりでした。  
ぼんぼんの成功から、地区住民が集まる大きなイベントが、秋の文化祭、冬のウォークラリーと3つにふています。
地域の中にはいろいろな人がいます。若者、子ども、高齢者、障害を持った方、昔から住んでいる方、引っ越してきた方・・・。みんな一緒に地域づくりをと言っても、どこかが忘れられがちです。
「田川地区福祉連」の看板には、高齢者・身障者・子どもを若い世代が皆で支えると宣言されています。

平成14年10月15日号 福祉ひろばからこんにちは 51

住みやすい地域を自分たちの手で

芳川地区で福祉講座がおこなわれました。
この福祉講座は昨年度まで講演会の形で講師の先生の話を聞くという形で、おこなわれていましたが、今年は、一人ひとりが地域についてどう考えているのか。話し合ってみようという、座談会形式をとり、6~7人の少人数で話し合いました。
福祉計画課の古畑課長補佐から、松本市の福祉は、学び(社会教育)と深いつながりがあるという問題提起のあと、自分の地域で実際に困っていること、感じていることなどを自由に出し合い、解決策を皆で考えました。
昔のコミュニティ(地域)は、トップの役員が決めたことで、住民が行動するという形がとられる事が多く、「こんな事がいつ決まったの?」というような疑問を感じながら活動だけをこなしているという人も多かったのではないでしょうか。そして、「こうすればもっと良くなるのに」という意見も会議に出されることもなく、消えていくことが多々ありました。
地域福祉を進めるうえで皆で決めるということが重要になっています。皆で決めれば住民の合意が得られ、事業の人集めで悩むこともなくなるのではないでしょうか。
福祉ひろばは、自分達がやりたいことを自分たちで考え決めて行なうことの大切さを発信しています。

平成14年11月15日号 福祉ひろばからこんにちは 52

福祉ひろばは健康づくりの発信地

福祉ひろばの「ふれあい健康教室」の健康相談は、生活習慣を見直す「入口」として位置付けています。
A地区のBさんは、「私は水を飲んでも太るの」と常々話される方でした。何度か普段の生活についてお話を伺いましが、ある時、次回のふれあい健康教室までに、一週間分実際に食べたものを記録してもらい持ってきてもらうことにしました。一緒に見直してみると、糖分を一日の必要量の2倍も摂取していることがわかりました。本人曰く「果物はビタミンが多いからいくら食べてもいいと思った」とのことです。
果物には果糖も多いことから、Bさんには数回にわたって、今はよくても10年後には生活習慣病が発症する可能性が統計の上からも高いこと、その後の合併症にはどのようなものがあって、どんな症状になるかについてお話をしました。
ある月の健康相談の時、Bさんにお会いするなり、「次回の健康教室までには夜の果物をやめたい」「日頃から運動するように、朝20分ほど散歩をしてみたい」と宣言されました。今でも続けられているとのことです。
健康づくりとは、指導する・されるものではなく、こうしたやり取りの中から信頼関係をつくり、そうした過程で自分なりの「健康」を実感し、見つけていくことだと思っています。自分らしい健康づくりを見つけるために、ひろばに出かけてみませんか。

平成14年12月15日号 福祉ひろばからこんにちは 53

健康づくりで「あいさつ」も変わる?

「お行きあいすると『元気?』ではなく、『歩いてる?』ってあいさつするんですよ」鎌田・芳川の両地区で現在開催されている「いきいき健康ひろば」受講者の声です。
いきいき健康ひろばは、平成9年に信州大学との共同企画で始まった熟年体育大学を母体とし、いわば“地域版”として昨年度に始まりました。毎日1万歩を目標に歩きながら、ゴルフやレクリエーション、太極拳などもカリキュラムの中に入れてチャレンジ精神を刺激。勝敗ではなく、さわやかな感動を分かち合うものとしてスポーツに親しんでいます。
昨年度の事業終了後、鎌田・芳川の両地区で受講者がそれぞれサークルを結成し、事業を通じてできた仲間と共に励ましあいながら歩き続けています。また、マレットゴルフやハイキングなどのお楽しみもあります。
「誰もが健康でいきいきと暮らせる地域づくり」はこうした身近な地域での一歩一歩の継続からつくられるものだと思います。
「何歩歩いた?」「今5600歩。あなたも頑張ってね」こんなあいさつが聞かれる地域だったら面白いですね。

平成15年1月15日号 福祉ひろばからこんにちは 54

「あなたの地域にも仲間がいます」

福祉ひろばでは介護者が集まり、情報交換や気分転換等を行う「介護者の集い」を行っています。
介護にはいつまでというゴールが見えず、エネルギーを要します。「嫁だから看て当然」という義務感や「自分だけが看ている」という孤立感を抱きやすかったり、介護者自身体調が悪いこともあります。
集いは本音で語り合える場所です。お互いの経験を語り合う中で「同じ地区で自分だけでなく、あの人も頑張っている」と元気づけられたり、励まされたりします。
E地区での介護者の集いで、Fさんが今までの介護経験を語りました。「ここで自分の話を聞いてもらって嬉しかった。自分と同じ思いを持つ仲間が地域にいると思うだけで救われる。」とFさん。
そして支え合う場は介護者の集いだけでありません。
「介護は恥ずかしいことではなく、経験したからこそ地域で困っている方に協力できる」とGさん。住んでいる地区でGさんのように介護している方を受けとめ、協力してくれる仲間はたくさんいます。一人で悩まず、ひろばへ声をかけてください。
福祉ひろばは、困った時でも声をかけあい、支え合う地域づくりを目指しています。是非みんなで一緒にあたたかい地域づくりをしませんか。

平成15年2月15日号 福祉ひろばからこんにちは 55

だれもが安心していきいきと暮らせる地域に
Part1

今年の4月から障害者を対象にした「支援費制度」が始まります。従来、サービスの受け手と担い手とは、行政の決定による「措置」という縦の関係でした。支援費制度は、障害者の自己決定と選択による「契約」という横の関係にしようというものです。
この制度はまた、在宅介護サービスの充実を図りながら、そのサービスの選択幅を広げることで、自分の家で、地域の中で自立して暮らしていこう、という人を増やしていきたい、という意図もあります。
ところで、現在私たちの暮らす地域の中で、障害を持った方が積極的に出かけられる状態になっているでしょうか。トイレやスロープなど、社会資本の問題もありますが、差別や偏見といった心の問題によって地域で生活できない人もたくさんいるといわれています。
福祉ひろばでは障害を持った方との交流を行うところが増えてきました。田川地区や寿地区の福祉ひろばでは、身近にある施設との交流が日常的に行われており、交流会などの催しがないときでも気軽に立ち寄れる場づくりを目指しています。
こうした日常の中の交流により相互理解が進み、障害を持つ持たないに関わらずだれもが安心して暮らせる地域をつくっていく。このこと無しには「支援費制度」は活かされないと考えています。

平成15年3月15日号 福祉ひろばからこんにちは 56

だれもが安心していきいきと暮らせる地域に
Part2

安原地区福祉ひろばでパノラマ共同作業所との交流会がありました。初めての交流会なのにはじめから戸惑いもなく自然な形でした。最後のお茶会になると「こっちにおいでよ」「ここに座って」など座席も混ざり合って、打ち解けていました。
私たちが住む身近な地域には障害を持った方以外にも育児中のお母さん、一人暮らしの高齢者など社会的に不便な思いをしている方たちがいます。自分の身近にはいないと思っていても、実際には、スロープや点字ブロックなどの社会的資源が不足しているために外へ出られない状況なために、見られないだけかもしれません。
たとえば、冬に雪が降ったとき、「このぐらいの雪なら歩けるわ」と思っても、そのちょっとの雪がそのような方たちにとったら、外へ出るための高い障害になっているのだそうです。
安原の交流会に参加されたみなさんは、どのような生活をしているのかなど会話をしている中で身近に感じたと思います。
自分のことだけを考えるのではなく、他人の立場に立って行動する。その心がけが“誰もが安心して暮らせる地域”づくりの第1歩になると考えます。

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平成15年4月15日号 福祉ひろばからこんにちは 57

身近にある地域のよりどころを横に結んでみたら

公民館、福祉ひろば、児童センター、保育園、小中学校…いずれも身近にある住民の“よりどころ”です。こうした施設が各地域に配置されているのは、単に近くにあると便利だからだけではなく、そこを拠点にして地域づくりを進めていく目的もあるからです。
先日、城東地区公民館で「城東地区総合福祉大会」が開催されました。町会連合会、社会福祉協議会、民生児童委員会、福祉ひろば、日赤地区分会、児童館、公民館が共催で、日ごろの活動報告や体験談が語られ、参加者同志がその苦労を分かち合いました。今回の福祉大会は、従来の「地区の福祉を語る集い」が形を変えたものです。前述の共催の中で、公民館と日赤地区分会は今回初めて共催として加わりました。公民館は介護や町会の活動、日赤奉仕団の活動を紹介し、身近な問題として捉えてもらうという「学び」の面での役割を担いました。幅が広がったせいか、役員だけではなく、サークルの参加者や地区活動に直接携わっている人たちなど、様々な顔が見られました。結果的に参加者も倍増でした。
各施設とも、日ごろの活動の形態や対象にしている人、アプローチの方法など、異なっていますが、住みよい地域を創っていくという目的としている方向は一緒です。お互いに連携して課題を整理し、得意な分野を活かし、足りない側面を補い合っていく必要性がますます高まっていることを感じます。

平成15年5月15日号 福祉ひろばからこんにちは 58

29地区福祉ひろば完成

平成6年度から建設を進めてきた福祉ひろば整備も、29番目の白板地区福祉ひろばが3月25日に竣工し、全地区に福祉ひろばを整備することができました。
今年度は全地区完成を記念して、「福祉イヤー」を開催することとなりました。
この1年は、住民がつくり上げてきた地区福祉ひろばを再検証し、これからの松本独自の地域のあり方を皆さんで考えていくための事業を考えています
一つに集まって福祉ひろばを考える「福祉ひろば研究集会」や、全国の先進都市の代表者とのディスカッションをする「全国サミット」などもありますが、「福祉イヤー」の特徴は、これまでのイベントとは少し違い、事業をやるまでの経過や、その事業をやったことで、地域がどう変わったか、というところを大切にしたいと考えていますので、各地区福祉ひろばで今までできなかった事業などを地域で考えて取り組んでいただく事も計画しています。
地域住民一人ひとりが「やってよかった」「地域が変わった」と思えるようなものにしたいと考えていますので、皆さんのご協力をお願いいたします。

平成15年6月15日号 福祉ひろばからこんにちは 59

できることから一歩前に

町会組織のまとめ役は町会長。個別援助活動など身近な相談・支援者は民生児童委員。健康増進のリーダー役が健康づくり推進員。公民館活動の推進役が町内公民館長…各町会の役職には様々なものがあります。町会や地区組織を福祉という面でつないで見た場合、各職や各団体の横の連携で試行錯誤していることが多いようです。
島立地区では、地区のタテワリをなくそうと、福祉ひろば、公民館、出張所、社会福祉協議会などの地区関係職員の話し合いが3月から始まりました。6月からは「島立地区福祉企画会」と銘うち、町会長、民生児童委員、健康づくり推進員、日赤奉仕団、地区ボランティアなどの地区関係者と職員が共に語り合う中で、島立の地域福祉の課題や今後の方向性について話し合うことになりました。島立地区は、各町会にボランティアが組織化され、福祉ひろばを中心にしながら町会ごとの福祉活動も活発です(写真は堀米町会のボランタリー堀米)。皆でひざを交えて地区の課題を探り、こうした活動や人材を活かしながら、より住みやすい地区をつくっていこうと一歩前に踏み出したものととらえています。
お互いの垣根を乗り越え、それぞれの立場も尊重しながら語り合う地域の輪がこれからも広がっていくことを願っています。

平成15年7月15日号 福祉ひろばからこんにちは 60

福祉ひろばは“どこでもひろば”

福祉ひろばは、住民参加によって健康・福祉・生きがいづくりを進めるための拠点として位置付けられていますが、最近は町会への出張が多くなりました。町会で行なうふれあい健康教室だけでも、平成13年度179件だったのが平成14年度が260件に増えています。より身近な町会を範囲として行なうことで、顔見知りも多く、隣近所だから声もかけやすい、近いから出易いという利点があるようです。(写真は鎌田地区征矢野町会出張ふれあい健康教室)
同じ町会に居ながら顔も知らない、ということも増えてきています。こうした機会に声を掛け合って身近な町内公民館などに集まる。一緒に笑ったり、体を動かしたり、お茶を飲みながらコミュニケーションを図る。いろんな出会いがある、昔だったら当たり前だったことが、今改めて町会福祉として見直され始めています。
福祉ひろば活動は、福祉ひろば施設の中だけに限られたものではなく、人の輪(または和)さえあれば、町会で、常会で、施設で、学校で…どこでも考えられるものです。これからも町会ぐらいを範囲とした活動を大切に育てていくことで、笑顔の輪が松本にたくさんできていくことをことを願っています。

平成15年8月15日号 福祉ひろばからこんにちは 61

福祉ひろばは“どこでもひろば”Ⅱ

町会ぐらいの身近な単位で健康福祉づくりや支えあい活動をいかにすすめていくか。福祉ひろばではそのきっかけとして、「出張ふれあい健康教室」を進めています。
先日、岡田地区福祉ひろば推進協議会が視察研修に出かけました。視察先は飯田市松尾地区常盤台区。松本市でいえば町会にあたるところです。「いきいき教室」という閉じこもりや介護予防のための事業をされている市民の皆さんと交流会を持ちました。
「いきいき教室」は月2回。運営の中心は各区の役員や民生委員、健康づくり推進員、ボランティアなどで、必要に応じて地区担当の保健師さんに相談に乗ってもらいながら、みんなで歌ったり、踊ったり、レクリエーションをしたり、お茶を飲んだりと、楽しい時間をみんなで過ごすことを大切にしているとのことでした。
飯田市では、介護を必要とする状態ではない高齢者を対象にし、区単位で行う「いきいき教室」を通所リハビリ事業(B型)として位置付け、運営支援に力をいれており、現在100以上の区で行っています。
飯田と松本。場所や運営形態、方法は違っても、身近な地域を範囲にしながら健康福祉づくりをすすめていく、その行き着いた先に町会(区)があったことに共感を覚えました。 

平成15年9月15日号 福祉ひろばからこんにちは 62

地域福祉づくりの“碑(いしぶみ)”

今年は、福祉ひろばが29地区に完成したことを記念して、福祉ひろばをはじめ、公民館や町会を舞台にすすめられてきた「地域福祉づくり」を再検証し、次世代に伝わる方向性を見定めるという年に位置付けています。
福祉ひろばの施設整備が始まって今年で10年。その活動が定着する中で、地区の様子が大きく変わってきたところが多くなってきました。
田川地区もそのうちのひとつです。福祉ひろば活動が始まって以来、各町会組織や社協はもちろんのこと、生きがいクラブやデイサービス、四賀アイアイやパノラマ共同作業所、田川小学校、日赤、健康づくり、体協、ボランティア、公民館…様々な組織や個人が関わって、お互いに学びあい、支えあい、高めあってきました。福祉ひろばを支える活動を通して、住みやすいまちづくりに向けて何をどうしたらよいかを自分たちで考えるようになり、各組織が活性化しました。結果、「福祉」を合言葉にしながら地域の連帯感が生まれてきました。
今回、「松本市田川福祉ひろば記念誌」が発刊されました。ひとつの“碑(いしぶみ)”として、これまでの田川地区の「地域福祉づくり」が刻まれています。

平成15年10月15日号 福祉ひろばからこんにちは 63

介護予防に向けた取り組みを

松本市では、介護保険の要支援・要介護者の数が大幅に増加しています。平成15年4月1日現在で5,706人、(65歳以上の13.9%)が認定を受け、平成19年には7,484人(65歳以上の16.5%)にのぼるものと推計しています。そのため、介護予防は待ったなしで進めていかなければなりません。
介護予防のひとつの要素として、閉じこもりをいかに防ぐかということがあります。気持ちが後ろ向きになり外に出るのが面倒になるのがきっかけのひとつです。その予防のための取り組みが各地区で増えてきています。
中山地区福祉ひろばでは、健康増進の一環で「おしゃれ教室」を開催しました。メイクアップで気持ちを前向きにして、外に出かけるきっかけをつくろうというものです。参加者はいきいきとした表情を見せてくれました。講座後のお茶会でも話もはずみ、いろんな出会いや交流が生まれました。
今まで家に閉じこもっていた人が福祉ひろばの事業に参加することで、楽しみや友達との会話も増え、表情も明るくなって社交的になる、という効果は以前に行われた調査でも明らかになっています。これからもっと関心がもたれるべき活動のひとつです。

平成15年11月15日号 福祉ひろばからこんにちは 64

“私が住むまち”の再発見

福祉ひろばでは様々な事業に取り組んでいますが、その事業という結果ではなく、そこに至るまでの課程を大切にしようというのが特徴の一つです。
第三地区福祉ひろばでは、町会ごとの福祉マップ作りに取り組んでいます。単なる地図づくりではなく、町会役員をはじめたくさんの人が関わって一人ひとりが新しい発見や感じた問題を持ち寄り、更に学習で深めるきっかけをつくろうというものです。先月の10月10日には実際にまちを歩きました。以前は車の通りが少なかった裏道も今ではどんどん車が入ってきていました。「通学路としてはちょっと危険だねえ」と、ある参加者。また知らなかった公共施設や史跡、空家などの危険箇所、安心の家など見て歩くことでいろいろな発見や実感がわいてきたようです。
今後は、地図づくりをとおして、発見した資源をどう活かすか、気がついた課題をどう解決するかを、自分達でできること(自助)、みんなで取り組むこと(共助)、行政にお願いしていくこと(公助)に整理してみんなで論議をしながら、時々の変化に対応できる町会づくりにつなげていこうと考えています。

平成15年12月15日号 福祉ひろばからこんにちは 65

みんなで作り上げたひろば音頭

“…苦労重ねた仲間が集う 和田のひろばは ソーラソラソラ いいひろば…”11月に行われた福祉ひろば研究集会で発表された和田地区福祉ひろばの「ふくしひろば音頭」の一節です。
昨年つくった和田地区の歌を音頭風にアレンジして、踊りをつけたものですが、評価されているのは音頭の出来栄えはもちろんですが、地区のたくさんの人たちが関わって、“苦労を重ねた”結果、今回の発表にこぎつけていることです。振り付けには民生委員や踊りのサークル、福祉ひろばを支える会が関わりました。絵手紙の会は踊りに使う“うちわ”づくりを担当してくれました。発表に向けた歌の録音には、小学生からお年寄りまで地区の有志が誘い合って参加してくれました(=写真)。
ひとつの目的に向かって様々な人たちが知恵を出し合い、出来る役割を担う。そしてひとつのものを作り上げていく過程で人のつながりが生まれ、地区の連帯感を共有する。今回の和田地区の福祉ひろば音頭づくりは、地域づくりの過程が凝縮されています。
音頭の作曲や録音でご苦労いただいた芝沢小学校の二村先生が、こうおっしゃっていました。「地区のみんなに覚えてもらえて、歌って踊れる“音頭”にしてよかった。」

平成16年1月15日号 福祉ひろばからこんにちは 66

真の相互理解に向けて

「精神障害を持っていても、地域で普通に暮らしたい…」“精神障害”というとすぐに最近の殺人・傷害事件を思い起こし、“怖い”“危険”というイメージを持ちがちです。ただ、精神障害と一くくりにしていますが、入院治療が必要な人から自立して生活できる人まで程度のよって、また障害の種類によっても千差万別であることも事実です。
症状が安定していて、適切な支援があれば普通に生活が営める人であっても、地域に受け皿がなくて仕方なく“入院”しつづけている人は県内にも数百人いるといわれています。こうした入院の必要のない人たちが自立生活を営むための拠点が授産施設であり、グループホームです。松本市障害者長期行動計画によれば、平成18年度までに精神障害者のグループホームを6箇所(すでに4箇所は整備済み)整備する目標を立てています。こうした中で必要になるのは、地域に住んでいる皆さんのご理解です。
城北地区では、「北ふれあいホーム(松本市北部精神障害者授産施設)」が建設されたことに伴い、施設の利用者と地域の人たちが学び合うこと通じて相互理解を深めることを目的として5回の連続講座が開催されました(=写真)。町会の役員やボランティア、福祉ひろば利用者、施設に通う人たちなど、様々な立場の人たちが参加し、精神障害について学習しながら、交流を深めました。北ふれあいホームが開設されて1年半が経過する中で、ボランティア活動やこうした講座を通し、施設やそこに通う人たちがの地域の中の一員として相互理解が更に進んだことを実感させる講座となりました。

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