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・・福祉ひろば活動実践報告集・・
(↓の2項目の文字の上をそれぞれクリックして見てください)

訪問給食サービスと町会のボランティア
 新井町会配食ボランティア百瀬さち子
「介護者のつどい」 
 城東地区福祉ひろば「学習相談部会」市川玲子


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2001年度版 松本市地域福祉ひろば実践記録
安心ネットワークづくり 福祉ひろばを支える活動編
「福祉ひろばふれあいレポート」より

訪問給食サービスと町会のボランティア(里山辺地区福祉ひろば)

新井町会配食ボランティア  百瀬さち子

1 訪問給食サービスの概要

(1)対象者
65才以上で一人暮らしの方、又は二人暮らしでも病弱な方等は地区の民生委員さんに相談して下さい。又は福祉ひろばに相談して下さっても手続きを致します。

(2)内容1週間に2回まで、自宅に昼食のお弁当を届けてもらえます。費用は、松本市からの補助がありますので、個人負担は現在300円です。費用は、1ケ月分まとめて金融機関から引き落されます。
お弁当は、平成12年3月までは老人ホーム「うつくしの里」給食科で作られていましたが、4月からはJAハイランドで作られています。ここで作られたお弁当を、受給者の自宅に届けて手渡すのが、給食ボランティアの仕事です。私達給食ボランティアは、前回の空になったお弁当箱と引き替えに、新しいお弁当を届けています。

2 訪問給食サービスの現状

(1)受け渡しの方法
JAで作られたお弁当は、うつくしの里にある里山辺地区福祉ひろばに運ばれます。
福祉ひろばに近い3町会のボンティアは、お弁当をひろばまで取りに行きそれを各戸に配ります。その他の町会は、配送車が各町会の公民館や、ボランティアの家等に届け、それをボランティアが各戸に配ります。
JAにかわってから、お弁当箱にカードを付け、一緒に受け渡しをすることになりました。しかし、時々お年寄りがカードを付け忘れたり、なくしてしまったり、取扱いが面倒だったりするので話合いの結果、里山辺では中継地点の「福祉ひろば」で配食数をしっかりとチェックして下さり、カードを使わなくても間違いないという理由で使わないことになりました。

ア 利用状況
里山辺17町会中、現在15町会で配食が行われています。15町会をA(月・木)B(火・金)C(木・金)の3ブロックに分けて、土日祝祭日を除いた週2回届けます。

配食数は表(ひろば提供)の様になり、ブロックにより異なりますが、1日12食程取り扱っており、大勢のボランティアによって支えられています。表では、10年度より配食数は減っていますが、入院や病気で一時中止している方、又はまだ

配食数(ひろば提供)表

自分で作れるからとやめられた方もいるからです。

イ ボランティアの活動状況
毎年5月に里山辺地区給食ボランティアの集いが催されています。各地区からの現状報告、意見、要望などが出されます。様々な意見を聞くことができ、とても参考になります。その中の幾つかを紹介します。
①受給者が留守の時はどのような対応をすればよいのか
これは一番問題になる事です。「すぐ戻りますからここに置いて下さい」と箱や指定の置場所があっても、暑い日は悪くなるといけないので移動させたり、動物が荒らさないか等と心配します。又、何の連絡もなく留守の時は、どうしたのだろうか、帰ってくるのだろうかと心配してお弁当をどうしてよいのかと、とても迷います。

②JAに望むこと
現在希望者にはきざみ食とおかゆ食を対応していただいて有難いのですが、高血圧、糖尿病患者もいるので、減塩食もしていただければより有難いと思います。
味の好みは千差万別で難しいと思いますが、見て楽しめておいしいお弁当をお願いします。

③試食について
お弁当を配っていても、なかなか食べる機会はなく、食べてみたいという意見が多く出ています。そこで9月末に親睦会として、JAのお弁当試食会が計画されています。皆今からとても楽しみにしています。

3 町会ボランティアで学んだこと

平成12年4月現在、里山辺では97名が配食ボランティアとして登録されています。
その中で私の住む新井町会を例に、現在に至るまでの経過とそれらを通して学んだ事をあげてみたいと思います。
新井町会は470戸以上と里山辺の中で一番大きな町会です。配食ボランティアが発足した時、新井のボランティア会長の金子さんが身近な仲間に声をかけ、8人集めました。私も当初からの仲間の一人です。一週間に2回、1ヶ月で最低8回の配食があるので、1ヶ月に1人1回配食すると、最低8人は必要でした。はじめ1回に5食程のスタートだったと思います。月に1回の事なのですが、ついうっかり忘れてしまい、福祉ひろばから電話をいただいた事も度々ありました。都合でボランティアをやめられる方がいると、その後の補充が大変です。知り合いに声をかけたり、町会の新聞でボランティアを集っても、なかなか見つかりません。若い人は昼間はほとんど働きに出かけていていません。家にいる人でも、時間の都合がつかない方がほとんどです。ボランティアの中には、ぶどう園、畑、田んぼと本当に忙しく働いているのに、仕事の合間をぬって自転車で配って下さる方もいます。「田んぼで時間になったから、そのままの格好で届けてしまった。]と話してくれました。そんな姿には頭が下がる思いです。
その後、受給者が一時は8人に増え、一人で配るのは大変という事で、徐々に人数を増やしていきました。話合いの中で男性にも協力していただこうという事になり、現在2名に協力していただいています。男性には、月3、4回福祉ひろばから新井の公民館まで車でお弁当を運んでもらいます。この事により自転車に乗れない人も、ボランティアに加わってもらう事ができました。又今までは、お弁当を取りに行くには、自転車では大変でしたが大変楽になりました。この様にして最近やっと1回につき二人で配れる人数になりました。
又、新井町会では配食の他、クリスマスのお楽しみ会を企画し、75才以上の方と昼食会、ゲーム等をして年1回交流します。その他昨年は、町会の役員さん達と老人ホームの視察研修をしました。普段は、お弁当を配るだけで、他のボランティアの方々と話しをする機会もないのですが、この様な活動を通して、より良い関係を作っていきたいと思います。又、今までの給食ボランティアの中で、お弁当を配りに行った時に、いつもと様子が違う事に気付き、入院になったという話を聞きました。一人暮らしの方には、特に隣り近所や、知人が声をかけ合うことが大切だと思いました。さらに、お年寄りと接していくうちに、言葉を交わす大切さに改めて気付かされました。「話をするのがとても楽しみ」と言い、色々な話をして下さる方もいます。ともすると、私達以外に誰とも話ができない日もあるかもしれません。又、いつでも玄関にきれいな花を生けて待っていて下さる方は、私達が訪ねていくという事が励みになっているのかもしれません。
これらを思うと、ただお弁当を手渡すだけでなく、触れ合いを大切に配っていきたいと思います。

(肩書きは当時のまま記載しております)

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2001年度版 松本市地域福祉ひろば実践記録
安心ネットワークづくり 福祉ひろばを支える活動編
「福祉ひろばふれあいレポート」より

城東地区福祉ひろば
「介護者のつどい」

城東地区福祉ひろば「学習相談部会」市川玲子

1 「介護者のつどい」開催の動機

(1)介護の体験から
介護者として精神的・身体的負担や情報の入手の困難など、とまどいや重荷を背負った経験から、同じ立場の者が集う場の必要性を感じた。

(2)民生委員活動の中から
介護者とのかかわりの中から、介護の工夫、老人との接し方、近隣への心遣い、そして自らの心の問題など、切実な声や貴重な意見を聞くことができた。それらを同じ介護をする人々に伝えたり交換しあうことが、介護の質を高め介護者の精神的な安定のために役立つと考えた。

2 準備と企画

(1)地域内での介護の実態調査
地区民生委員協議会が担当し、次の内容で平成8年4月に実施
①福祉制度利用の実情について
②介護用品の使用の状況について
③介護者が外出しやすい時間帯について
④介護者自身の日頃の相談相手について
⑤どんなとき手助けが欲しいと思うか、その実態について

(2)「つどい」の持ち方
①運営 城東地区福祉ひろば事業推進協議会
②目的
o介護者間の交流を通して、介護者の精神的な安定をはかる
o介護者自身の持つ具体的な介護の方法や工夫を交換しあい、介護力の向上をはかる
o専門機関の助言指導により、介護の質の向上をはかる
③対象 城東地区内で介護をしておられる方(在宅、入院、入所を問わない)
④担当 学習相談部会に所属する女性部員(民生委員2名、元民生委員2名)
⑥協力
o松本市福祉計画課 介護課健康課
o城山在宅介護支援センター-松本西在宅介護支援センター
⑥内容
o話し合い
・介護の悩みや疑問
・介護の工夫や情報の交換
・介護についての相談
o介護支援センターおよび市の福祉担当よりの情報提供
o「つどい」担当者からの情報提供

(3)担当者が留意すること
①当日
o参加しやすい会にするために
・毎回手書きの「お知らせ」で参加をお誘いする(民生委員が配布)
・開始時刻を集まりやすい午後2時に
・遅刻や早退を自由に
・気楽な雰囲気づくりを
o介護者の発言を中心に会をすすめる
o介護者の発言の中から問題点を拾い話題とする
o介護者ひとりひとりが異なる状況にあることに配慮する
②日頃
o介護や福祉に関する情報の収集に努める
o介護者のかかえる問題を把握する
o介護者との信頼関係を結ぶ

3 「つどい」実施の状況

(1)開催の現状
以上の実態調査と企面にもとづき、平成8年8月に第1回を開催し、現在に至る。
開催は毎月1回を原則とし、午後2時より4時半までで、この間各自都合のつく時間の参加もできる。現在介護者の参加は毎回10名前後。

(2)取り上げてきた内容例
①精神的な面
・介護にともなうストレスとその解消
・介護される家族との対応
・地域とのかかわリ
②制度の面
・福祉サービスの利用
・介護保険
・行政への注文
③技術的な面
・排泄、体位交換、移動、入浴、清拭、痰の除去など
・手作り介護用品(参会者の手作り品など)の紹介
・食事作り:食べやすい料理のアイディアや市販の食材の利用
・衣類の工夫
この会は参加者の意見やアイディアが柱となり、お互いに力になりあって今日まで続いてきている。
話し合いの中では、例えばAさんは十数年にわたる夫の介護のかたわら工夫された手作りの介護用品で皆の関心を集めた。
また、妻を介護するBさんは、男性の視点で福祉制度や介護保険制度の内容を追求し、問題を掘り起こしてくれた。その一方で女性介護者からの具体的でこまやかなアドバイスがBさんに役立ってもいった。
夫の両親を看取るCさんは、この「つどい」での介護保険の学習を生かして介護のプランを研究し、あらためて積極的に取り組む姿勢を示してくれた。
実母を介護しているDさんは、介護保険のサーピスにゆだねる部分は全面的に任せきることによって、ボランティア活動など自らの力を社会に生かす時間がとれたり、ときには旅行を楽しんだりすることで、心のバランスを保っているという生き方を話された。

4 困難点とこれからの課題

(1)当初からの参会者と途中からの参会者とで、「つどい」の内容に対するニーズの違いがある。それにどう対応するか。

(2)参会者の抱える状況がひとりひとり異なる中で、話題をどう調整していくか。

(3)介護保険制度の開始とともに、参会者の一週間の中でのスケジュールが固定してきており、ひとりひとりの都合がかみ合わない。そのために開催の日取りが難しい。更に会場となる福祉ひろばのスケジュールとの調整も窮屈になってきている。

城東地区福祉ひろば 介護者の集い開催のお知らせ画像

(肩書きは当時のまま記載しております)

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